プラダグループが、2021年上半期の純売上高で前年同期比60%増の15億100万ユーロ(約1955億円)を計上した。小売ベースの売上高は前年同期比60%増、2019年同期比8%増の12億8100万ユーロ(約1668億円)だった。保有ブランド「プラダ(PRADA)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「チャーチ(Church's)」の中ではプラダが唯一、2019年同期実績を超えた。
アジア太平洋地域、アメリカ、中東が好調で、アメリカと中東に関しては前年同期実績から3桁増となった。日本とヨーロッパは新型コロナウイルス感染拡大の影響が残っているとして2019年同期実績を下回った。
小売売上高の86%を占めるプラダは全カテゴリーでプラス成長となり、前年同期比64%増、2019年同期比13%増の11億ユーロ(約1432億円)だった。プラダでは2021年春夏シーズンからラフ・シモンズ(Raf Simons)が加入しており、新作コレクションが注目を集めている。
「リーバイス(evi's®)」とコラボーレーションしたアップサイクルコレクションが話題となったミュウミュウでは、小売売上高が前年同期比43%増の1億6600万ユーロ(約216億円)と伸長。2019年同期比は8%減となったが、レディ・トゥ・ウェアのみでは2桁増と飛躍的に伸びた。チャーチは前年同期比、2019年同期比ともにマイナスで推移した。
プロダクト別で見ると、売上の大部分を占めるレザーグッズ、レディ・トゥ・ウェア、フットウェアがいずれも2019年同期実績を超えた。中でもレディ・トゥ・ウェアはプラダとミュウミュウの売上拡大により、前年同期比74%増、2019年同期比24%増の3億3400万ユーロ(約435億円)と好成績を収めた。